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◎十段最速到達記念 - いぬかもめ様

プロフィール紹介

○ユーザー名  :いぬかもめ
○雀シティ登録日:2018/02/23
○十段到達日  :2019/06/26

○新宿エリアでの戦績(8月時点)
・対局数    1382回
・レーティング 1652
・平均順位   2.09位
・1位率    38.7%
・2位率    27.2%
・3位率    20.0%
・4位率    14.1%

○雀シティ内での活躍
全ユーザー中最速での十段到達
・第1回麻石杯  6位
・第3回麻石杯  6位
・第4回麻石杯  4位
・第6回麻石杯  5位
・麻石杯10位内率 50%(第8回まで)
雀シティ地獄突きに度々登場

■十段最速到達について

いぬかもめ様ご本人から、十段到達達成についてのコメントをいただけましたのでご紹介いたします。
 
あまり根気よく物事を続けられるタイプでは無いので、自分でも意外です。 最初は単純に、プロの皆さんとの対局を楽しませていただいていました。 打数を重ねるうちに、自分より段位が上のプレイヤーと対戦したことが無いことに気が付いてしまったんですよね。 それからは「誰かが十段にならないと」みたいな義務感に追われる日々でしたが、なんとか達成できてホッとしています。

昇段に必要なポイントは全てプロ雀士のみなさんとの対戦で得たものだと思います。 対戦成績を記録したりして、色々な楽しみ方をさせていただきました。 一番対戦が多い木原さんは、「またこいつか」とうんざりされていたことでしょう。

ただ、うんざりされても嫌がられても、まだまだ同卓させていただくつもりです。新たに「Master」の段位も欲しいですし。

今後もよろしくお願いします。
木原プロによる、いぬかもめ様「打ち筋」講評

プロの中でいぬかもめ様との対局回数が最も多く、またご本人のコメントにも登場されておりました木原浩一プロに、いぬかもめ様の打ち筋についてその講評をいただきましたのでご紹介いたします。
 
雀シティ初の十段達成者である、いぬかもめさんの選択を紹介します。
牌図1
さて、みなさんはここから何を切りますか?(牌譜はコチラ
牌図2
いぬかもめさんの選択は打でした。の両面受けを崩してしまうことになりますが、こう受けておくことによって手牌がイーシャンテンに進化した際に
牌図3
、どちらが入っても高め三色になるテンパイを組むことができます。打は、いぬかもめさんの手役に対するこだわりが垣間見れる一打ですね。


牌図10
ドラのが完全に孤立しているイーシャンテンです(牌譜はコチラ)。いぬかもめさんはここで
牌図11
ソーズ打ちはテンパイ時ドラリリースとワンセットのイーシャンテン。それでは不服とばかりにドラを絶対に使い切る方針でのトイツ落としとしました。ドラ周りで1メンツを作ることを想定したリャンシャンテン戻し、ここまで思い切った選択はなかなかできませんよね。
牌図12
将来の構想に不要な受け入れを拒否し、テンパイ巡目を遅らせることによって自然と打点は上がります。仕上がりは今一つでしたが、いぬかもめさんの打点に対するこだわりが垣間見れる選択といえましょう。


牌図30
1着から4着まで超絶僅差のオーラスです(牌譜はコチラ)。一刻も早くテンパイを組んで何とかアガリを目指したいところですね。
牌図31
ところがいぬかもめさんの選択は、現在雀頭候補NO.1であるのトイツ落としでした。一見窮屈な形ばかりが残って難しくなりそうに見えるのですが、みなさんはこの選択の意図がおわかりになるでしょうか?
牌図32
ここで出来メンツを崩す打。そう、2巡目のトイツ落としは未来のタンヤオを見据えた一打だったのです。「仕掛け2倍速」という言葉をご存知でしょうか? 2巡目の段階で受け入れMAXの打とすると、それ以降シャンテン数が進むチャンスは1巡につき1度しか訪れません。

手役付きのタンヤオに構えると、下家、対面、上家からポン、上家からチーの副露機会が3回。自分のツモ番で1回。とシャンテン数が進むチャンスは、1巡につき合わせて4回も得ることが出来るのです。

強引な手役狙いは打点を上げるためだけではありません。アガリが大事な局面こそ門前に固執せず、手役を狙ってガンガン仕掛けていくのも非常に有効な作戦なのです。

いぬかもめさんはアガリに対してとても貪欲な印象を受けました。いや、悪い意味ではないですよ(笑) 他家のアガリによる失点を防ぐため、ひとつひとつのアガリの重要性を熟知しているからだと思います。いぬかもめさんが一番こだわっている部分は、もしかしたらそこなのかもしれませんね。

木原プロは雀シティにて「木原浩一が考えること」と題したコラムを掲載されています。
是非ご一読を!